スタッフ日誌
中山道広重美術館
2022-03-31
こんにちは、ベルキッチン品質管理・企画課のスタッフIです。
先日のお休みの日を利用して、恵那市にある中山道広重美術館へ行ってきました。
こちらの美術館は館名にも名が謳われているように歌川広重の浮世絵(錦絵)コレクションが有名な美術館です。
私が訪れた日は「広重 円熟期の画業-錦絵から絵本まで-」展が開催中でした。
浮世絵の面白い所は小さな画面の中に当時の人々の暮らしぶりがぎゅっと描かれている所だと思います。
今とは全くちがう装束に身を包み旅路を行く人々の様子や、伊勢や富士山などの名所の景色、湯上りにくつろぐ人々など……。じっと見つめていると、当時の日本の風景が生き生きと伝わってきます。
浮世絵の楽しみとしてもう一つ挙げられるのはその美しい色彩です。
特に広重ブルーや北斎ブルーと呼ばれる鮮やかな青の色彩はモネやゴッホにも影響を与えたと言われるほど世界的にも有名です。
数色の色を重ねただけとは思えない豊かな色彩の世界はいくら見ていても飽きない面白さがあります。
ここでは静かな空間でじっくりとその浮世絵の世界を楽しむ事が出来ました。
中山道広重美術館で特筆すべき特徴は広重コレクションの他にももう一つ、ユニークな体験学習コーナーがあります。
展示室で観たような浮世絵を実際に自分で刷る事が出来る体験コーナーが館内に設けられており、三種類の浮世絵を自分で刷る事ができます。(しかも入館料以外に追加料金は必要ありません)
浮世絵体験では、ローラーで版にインクを乗せ、その上に紙を置き、バレンという道具で紙に写し取り絵を作ってゆきます。
最初は一体何を描いているのかわからない模様が版を重ねるごとにだんだんと絵になっていく様子は大変面白く、つい夢中になってしまいました。
実際に作品を作る事で、浮世絵への造詣を深める事ができるとても楽しい体験でした。
観て楽しみ、作って楽しめる、中山道広重美術館。ぜひまた訪れたいと思います。