スタッフ日誌
朴葉寿司
こんにちは、ベルキッチンスタッフOです。
まだまだ、朝晩は寒い毎日ですが
山々は、季節を感じる、淡い紫のヤマフジが滝のように垂れ下がって咲き
運転をしていても、紫色に反応をしてしまう季節です。
そして、徐々に新緑が始まり、雨上がりの山々はキラキラとして、
大きく深呼吸をして澄んだ空気を胸一杯に吸いこみ
少しずつ初夏の近づきを体中で感じたくなる季節です。
初夏と言うと、この地方、初夏の風物料理・郷土料理に『朴葉寿司』があります。
簡単に言うと、葉っぱに包んだお寿司です。
岐阜県から広まった『朴葉寿司』。
朴の木の葉である、朴葉の葉が大きくなる初夏になると、
山から朴葉をいただき、郷土料理ですが乗せる具材は家庭によって違い
各家庭の味を味わう事ができます。
今は、この地方の道の駅でも見かけます。
あらためて、なぜ岐阜県から広まったのか?
この辺りを中心に朴葉寿司が作られているのか?
調べてみました。
この地方は、昔から農業・林業の家庭が多く、
昼食は、田んぼ・畑・山で取る事が多かったそうです。
その為、少し汚れた手でも、葉っぱをほどけば食べられる点
朴葉の葉・酢飯の殺菌作用もあり、農作業や山仕事の携帯食として作られたのが始まりだそうです。
朴葉寿司の由来を改めて知り
今年も、葉っぱの成長具合をみて我が家の味で挑戦します。
楽しみです。
皆さん、機会がありましたら、朴葉寿司を食べて見て下さい。
朴の木(ホオノキ)の葉の香りと郷土の味。
そして、東濃の山を散策する機会がありましたら是非、朴の木の花を見て感動して下さい。
大きな葉っぱと、大きなクリーム色の花が見えたらそれは、朴の木の花です。
葉っぱも大きいですが、花も大きく15㎝以上はあります。
葉っぱに乗った感じで上に向かって咲くので、下から見ても見えない花です。
イメージ的には、空に浮かぶ蓮の花のような高貴さを感じる花です。
そして、爽やかな風に乗って甘い香りが周囲に漂ってきます。
季節の移ろいを感じる間もなく過ぎ去る事も多い中、
四季を楽しめるのも日本ならではです。
初夏を五感で感じる時間も素敵ですよね。
心と体のリセットをして、素敵な夏をお迎えください。